こんにちはものらびです。
皆さんは「感覚過敏」という症状、ご存知ですか?
感覚過敏は、聴覚、視覚、触覚、味覚、嗅覚などすべての感覚領域で、さまざまな刺激に対して起こります。
1つの感覚だけに過敏性がみられる場合もあれば、複数にわたって生じることもあります。
ADHDやHSPの方によく見られる症状になっております。
↓ADHDに悩んでいる方はこちらの記事をご覧ください↓

僕も例外なく「感覚過敏」の症状を持っており、毎日が生きづらいと感じることが多いです。
今回は「感覚過敏」について解説していきます。
感覚過敏とは?

先程もお話しましたが、すべての人には五感といわれる「視覚、触覚、聴覚、嗅覚、味覚」が備わっています。
それぞれ、五感に対応した体のいろいろな部分で、外からのさまざまな刺激を受け取り、その刺激の情報を脳に伝達し、脳がその情報を理解しています。
この受信や伝達、理解の段階のどこかで、過剰に反応してしまうことで感覚過敏が起こってしまうわけです。
具体的にどんな時に困るのか、こちらが感覚過敏の例です。
感覚過敏の症状

聴覚 | 電車の音が非常にストレスになってしまう。 寝る時に小さな音が気になってしまう。 |
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視覚 | いきなり眩しくなると、吐き気がする。 光が苦手なので、暗い部屋の方が落ち着く。 |
嗅覚 | 苦手な匂いがすると耐えられない。 都会の空気で頭がクラクラする。 |
味覚 | 苦手で食べられないものが多い。 毎回同じものを好んで食べる。 |
触覚 | 素材によっては着られない服がある。 人と比べて、暑がりまたは寒がりになる。 |
前庭覚 | 乗り物酔いをしやすい。 姿勢を保っていることが苦手。 |
固有覚 | よくものを落としたり、こぼしたりする。 力加減が上手く分からない。 |
感覚器官よりこのような症状が見られます。
感覚過敏の対処法

感覚過敏のある人は、症状を治すのではなく、軽減させるということを意識しましょう。
今回は対処法として2つお伝えします。
環境の調整
自分の嫌な感覚を把握しておき、嫌な感覚に触れないよう場所や環境を調整しましょう。
また、ストレスや疲労は自律神経を乱しやすく、感覚過敏の症状が悪化しやすいので、睡眠や休養をとることも重要です。
感覚過敏を軽減させるアイテムを使う
さらに、感覚過敏を軽減させるアイテムを上手く活用しましょう。
刺激が軽減され、感覚過敏の困りごとを少なくすることができます。
感覚別の対応策

聴覚過敏の対策
人混みや電車などなるべく大きな音のある場所を避けるようにしましょう。
AirPodsなどのノイズキャンセリングイヤホンなどのアイテムが非常にオススメ。
↓Airpodsについてはこちらの記事で解説しています↓

また、可能であれば仕事場でも音の刺激がない静かな場所で休むことができるように周囲の人に配慮を求めるといいでしょう。
視覚過敏の対策
外出するときはサングラスや遮光レンズメガネ、帽子などを身につけ、なるべく目に入る光の刺激を少なくすることを心がけましょう。
パソコンやスマホを使用するときは、ブルーライトカットメガネや画面の明るさを下げるよう設定するのも有効です。
本や白い紙のノートが眩しいようであれば、色付きクリアファイルをかぶせることで字が読みやすくなります。
嗅覚過敏の対策
外出の際はマスクを着用するように心がけましょう。
ただし、触覚過敏の傾向がある人は長時間マスクをつけるのが難しいです。
なるべく長時間つけてても不快にならないマスクを見つけましょう。
味覚過敏の対策
周囲から単に好き嫌いが激しいと誤解されることがあります。
調理方法によって食感や味覚を変化させるほか、周囲の人に説明して理解を求め、苦手な食材を食べない選択をするのも一つの方法です。
また、無理に苦手なものを食べるのではなく、サプリや野菜ジュースなどで、足りない栄養素を補完しましょう。
触覚過敏の対策
自分にとって苦手な触感はできるだけ避け、服や寝具など直接肌に触れるものは、身につけられる素材を見つけましょう。
大体、着心地の良い素材のものは高いことが多いですので、感覚過敏の僕達は下着に投資しましょう。
さらに、タグの上から布シールを貼ることでチクチクした感触を和らげる商品もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
感覚過敏は周囲から見えない症状で、人によって過敏さの表れ方や度合いが違うため、なかなか理解を得られにくいこともあります。
まずは自分の症状を周囲に具体的に説明し、理解してもらえるよう心がけましょう。
上記の刺激を緩和させる環境調整や低減させるアイテム、ツールを使ってみるのも有効です。
また、疲れや不安があるときに感覚過敏が悪化することもあるので、十分に休養をとることも気をつけてみてください。
上手に環境調整することで、自分の症状に対する対処法を見つけていきましょう。
